プットオプションとは、ある(金融)商品を将来の一定の期日までに、あらかじめ決められた特定の価格(権利行使価格)で売る権利を売買するオプション取引のこと。
プットオプションを買うこと、あるいはそれと同じ効果を持つポジションをロングプット、プットオプションを売ること、あるいはそれと同じ効果を持つことをショートプットと呼ぶ。
オプションとは、ある商品(原資産)を、あらかじめ決められた価格(権利行使価格という)で、あらかじめ決められた期日または期日内に、その原資産を買う権利(コール・オプション)、または売る権利(プット・オプション)をいいます。
原資産を売買する権利のための代金を、プレミアムといいます。オプションを買付ける時には、プレミアムを支払い、売付ける時にはプレミアムを受取ります。この権利を行使するかどうかは、オプション行使日の相場状況に依存します。
オプションの価値は、本質的価値と時間的価値のいずれか、あるいは双方から構成されます。
<本質的価値>
オプションの本質的価値(コール・オプション)は、(プット・オプションは正反対になります)原資産価格からオプションの権利行使価格を引いた金額となります。本質的価値を持つオプションは、「イン・ザ・マネー」のオプションと言えます。「アウト・オブ・ザ・マネー」では、権利行使はされないので、本質的価値はゼロになります。
オプションの本質的価値とその決定要因
要 因
FXの増減
コール・オプション プット・オプション
原資産価格 上昇 増加 減少
下落 減少 増加
権利行使価格 高い 減少 増加
安い 増加 減少
<時間的価値>
オプションの時間的価値は、オプションの価値が本質的価値を上回る金額のことです。原資産の変動率は、時間的価値と重要な関係があります。原資産の価格変動率が大きいほど、不安定要素が高まるので、オプションの時間的価値も当然、高くなります。
オプションの時間的価値とその決定要因
要 因 プレミアムの増減
コール・オプション プット・オプション
満期までの期間 長い 増加
短い 減少
価格変動率 増大 増加
減少 減少
また、上記以外の決定要因として、関連する2通貨の金利を挙げることができます。 というのは、オプション価値は、将来、権利行使をすることによって得られると期待される利益を現在価値に引き直したものなので、権利行使価格の
外為を現在価値に引き直すために金利が影響します。
オプション取引の損益について
コールおよびプット・オプションの損益相関図は、以下のようになります。
買い建て(コールの買い、プットの買い)
オプションを買付けた場合は、予想が外れても損失は支払ったプレミアムに限定されるという特徴があります。一方で、利益は限定されていません。
売り建て(コールの売り、プットの売り)
オプションを売付けた場合は、予想が外れた場合には損失が無限に拡大していきます。一方で、利益は前もって受け取ったプレミアムが最大金額となります。
<オプション取引の損益関係>
1.コール・オプションの買い手
損益分岐点=権利行使価格 + プレミアム
利益=原資産価格−損益分岐点(権利行使価格+プレミアム)
損失=損益分岐点(権利行使価格+プレミアム)−原資産価格
コール・オプションの買い手は、損益分岐点を基準に原資産価格が上昇していけば、
外国為替は無限大の可能性がありますが、原資産価格が下落してもその損失はプレミアム分に限定されます。
2.コール・オプションの売り手
損益分岐点=権利行使価格+プレミアム
利益=損益分岐点(権利行使価格+プレミアム)−原資産価格
※ただし、利益はプレミアムの金額が上限となります。
損失=原資産価格−損益分岐点(権利行使価格+プレミアム)
コール・オプションの売り手は、損益分岐点を基準に原資産価格が上昇していけば、損失は無限大の可能性となりますが、原資産価格が下落してもその利益はプレミアム分に限定されます。このように、コール・オプションの売り手は、買い手とは反対に「利益限定、損失無限大」となります。
3.プット・オプションの買い手
損益分岐点=権利行使価格−プレミアム
利益=損益分岐点(権利行使価格−プレミアム)−原資産価格
損失=原資産価格−損益分岐点(権利行使価格−プレミアム)
プット・オプションの買い手は、損益分岐点を基準に原資産価格が下落するほど、利益は拡大します。一方、原資産価格が上昇してもその損失はプレミアムの金額に限定されます。
4.プット・オプションの売り手
損益分岐点=権利行使価格−プレミアム
利益=原資産価格−損益分岐点(権利行使価格−プレミアム)
※利益は、プレミアムの金額が上限となります。
損失=損益分岐点(権利行使価格−プレミアム)−原資産価格
プット・オプションの売り手は、損益分岐点を基準に原資産価格が下落すると、損失が膨らんでいきます。一方、原資産価格が上昇すると利益が出ますがその利益はプレミアム分に限定されます。
オプション取引の利点
オプション取引は、リスクを限定することができ、(買い手の損失はプレミアムに限定される)利益は無限大の可能性がある。
オプション取引は、原資産の価格(スポット取引)より小額のプレミアムで取引ができ、その原資産の取引と同様の利益を上げることができます。
オプション取引は、スポット取引との組み合わせや、複数のオプション取引と組み合わせることにより、ヘッジ機能として、または多様な取引戦略としての役割を果たします。
オプション取引は店頭取引で、オプション契約に含まれる権利行使価格、権利行使日、通貨ペアをご自身で決定することができます。
RSAセキュリティはIRM分野へ注力
今後のセキュリティ市場の動向について話題が及ぶと、山野氏はIRM(Information Risk Management)という単語を口にした。
「大企業の中にはERM(Enterprise Risk Management)に注目している企業も多くあると思いますが、RSAセキュリティとしてはよりポイントを絞った対策を支援しています。企業にとってもっとも大切な資産の1つは情報です。それを守ること、それがIRMです」
冒頭の話にある通り、企業はビジネス存続のために幅広い視野でリスクマネジメントを行うべきだというのが山野氏の持論だ。しかし、一度にすべてに対応するのは現実的ではない。ビジネス存続のために最も重要なポイント、つまり情報資産から順番にリスクマネジメントを始めるのが効率的ではないかと提案している。
「多様化するリスクすべてをお手伝いできるわけではありませんが、情報を守ることにかけてはRSAセキュリティは老舗です。暗号化や認証などの技術で、企業のIRMの最も重要な部分をお手伝いできるのではないかと思います」
個別な技術の例として、暗号化によるストレージ、ネットワーク上での情報保護や、個人認証技術を使った情報やアプリケーションへのアクセスコントロール、さらにアフターJ-SOXで注目されるログ管理ソリューション「RSA enVision」などを紹介してくれた。RSA enVisionはネットワーク上の様々な機器からログデータを収集し、統合管理するソリューションだ。単に集めるだけではなくそれを分析、モニタリングすることで、システム全体のヘルスチェックも行える。
「情報を保護しようとしても、重要な情報がどこにあり、誰が管理しているのかわからないというのが実態かもしれません。そうした企業の課題に応えるソリューションも、今後投入していきます」