ファンダメンタルズ分析とは、過去のチャートなどを参考に分析するテクニカル分析に対して、過去の相場ではなく、相場対象の現状のファンダメンタルズに着目して相場を分析する方法のことです。ファンダメンタルズによる本質的価値と実際の市場価格に差が存在しても、いずれは本質的価値が市場で実現されるとい う考え方です。
ファンダメンタルズとは?
ファンダメンタルズとは経済等の基礎的要因という意味で、国家や企業などの経済状況、経営状況などを表します。例えば国家なら経済成長率・物価上昇率・失業率・国際収支といった経済指標や金利水準、政治情勢などが挙げられ、また企業ならば財務体質や業績、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)といった諸々の指標の総称です。一国の経済状態や通貨価値、企業の株価などを判断する際に、基礎的な条件として用いられることから基礎的要因と呼ばれます。
為替の場合為替相場では、相場は各々の通貨の需給によって決まりますが、
CFDは通貨の発行元の国力などの影響を受けます。経済成長率が高く、政治的にも安定している国の通貨は買われ、逆に経済が失速し、あるいは政治的に不安定な国の通貨は売られる傾向にあります。
経済成長率
その1年間に国内の企業や個人などが稼ぎだした付加価値の総額(国内総生産=GDPという)が前年に比べてどれだけ増加したかを示すものです。
経済成長率が高いということは、その国の景気が良くて経済が発展しているということです。たくさん物が売れますのでお金の流通量が増え、その国のお金を欲しがる人が増えるので通貨の価値は上がると考えられます。
GDPは4半期(1−3月期/4−6月期/7−9月期/10−12月期)ごとの成長率が内閣府経済社会総合研究所から発表されます。
物価上昇率
名前のとおり、
日経225の値段がどの程度上昇したかを示します。
景気が良いと物がたくさん売れて値段は上がる傾向にありますが、あまりに上昇速度が速いとインフレになって景気に悪影響が出ます。そのため国は
くりっく365を抑えるために金利を上げて、使われるお金の量を減らそうとします。金利が上がると投資して貰える利息なども増えるため、その国の通貨を欲しがる人が増えます。そのため、物価上昇率が上がると通貨の価値も上がると考えられます。ただし、上昇率が高すぎると物価が高くなって物が売れなくなり、景気が悪化してしまいますので、逆に通貨は売られてしまいます。
物価上昇率を示す代表的な指標としては、総務省の発表する消費者物価指数などがあります。
完全失業率
労働力人口に対し、労働を希望しているのに仕事が見つからない人の割合を示します。
失業率が高いということは、その国では働きたい人はいるのに、 それに見合うだけの仕事がないということです。仕事がないと収入も増えませんのでお金が使えず、物が売れなくなって景気が悪くなってしまいます。景気が悪くなるとお金の流通量が減って通貨を欲しがる人は減ります。また景気が悪くなると国は景気を良くするために金利を下げて、企業などにお金をたくさん借りてもらって設備投資などを促します。金利が下がると貰える利息も少なくなりますので、投資家はその国の通貨を売り、金利が高くて利息がたくさん貰える国の通貨を買おうとします。そのため、失業率が高くなると、通貨の価値は下がると考えられます。
失業率は、総務省が労働力調査を行い、毎月完全失業率を発表しています。また、同様に雇用情勢を示す指標として、有効求人倍率も参考にされます。
国際収支
国際収支とは、簡単に言うと貿易や投資などで、その国から出たお金と入ってきたお金の差引きです。その国の物が海外でたくさん売れたり、その国に投資したい人が増えると、代金や投資のお金が入ってきますので収支は黒字になります。代金を払ったり投資をするにはその国の通貨が必要になり欲しがる人が増えます ので、国際収支の黒字が大きくなると通貨の価値は上がると考えられます。
当然のことですが、投資を行なう時は「ただ適当にやればいい」というものではありません。
それではただのギャンブルになってしまいます。
FXは、ギャンブルなどではなく資産運用。
「資産が増えて当然」くらいの気持ちでやらなければなりませんし、そうなるのが通常の流れです。
では、どのように投資判断をすれば「ギャンブル」から「資産運用」へ昇華するのか。
それは、「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」という2つの分析方法の概要を抑えておき、活用すること。
これにより、リスクを減らした効率の良い運用が可能となるのです。
このページでは、「ファンダメンタルズ分析」について扱っていきます。
テクニカル分析については、他のコンテンツにて解説します。
ファンダメンタルズ分析のやり方ファンダメンタルズ分析とは、経済指標や経済基盤といった「経済の基本部分」を分析することで、将来の為替変動を予測する、という分析方法のことです。
「経済を分析」などと聞くと、なんだか難しいイメージを持ってしまい、ついつい避けたくなってしまうかもしれません。
しかし、経済新聞を読んだり難しい経済書を読んだりする必要はなく、主要国についてのいくつかの経済状態を知っておくだけでも充分なので心配する必要はありません。
為替に影響を及ぼすのはどんなことなのかを知っておき、後は時間のある時に経済指標をチェックするくらいで大丈夫です。
(経済指標のチェック・活用法についてはこちら)
では、実際にどのように分析を行なうかと言いますと、「重要な経済指標をチェックし、その国の成長率や景気の推移を把握しておく」という感じ。
以下に、具体的な分析方法を記します。
分析対象はいくつもあるのですが、その全てを分析する必要などありません。
以下に挙げるような、重要な経済指標のみに注目するだけで充分です。
■政策金利
ファンダメンタルズ分析の中で、最も重要となってくるのがこの政策金利。
中には、「ファンダメンタルズ分析は、主要国の政策金利を把握しておくだけでも充分」という人も多いですし。
政策金利とは、国の中央銀行が市中銀行にお金を貸す時に適用される金利のこと。
中央銀行というのは、日本でいうところの日本銀行、市中銀行というのは、日本でいうところの三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのことです。
政策金利は、その国のファンダメンタルズ分析結果を表したようなもの。
国のお偉いさんたちがこぞって集まり、自分達の国の経済について様々な角度から分析した結果、それを政策金利に反映させるのですから。
これが、「政策金利だけ把握しておけばファンダメンタルズ分析は充分」と言われる理由。
政策金利が上がれば、それだけ国の経済が発展しているということなので、その国の通貨価値が上がりやすい状態にあるということになります。
例えば、アメリカの政策金利が2%から2.25%に上がったとしたら、米ドルの相場が上がりやすい状態なので買っておこう、といった感じで投資判断を行なえばいいわけです。
逆に政策金利が下がれば、相場も下がりやすい状態となります。
■失業率
失業率とは、完全失業者(就職したいができない人)が労働力人口(就業者と完全失業者を足した人数)の何%を占めているかを表した数値です。
失業率も、国の経済状態を如実に表す要因のひとつ。
当然、失業率が上がれば上がるほど、経済が不安定だということになり、相場は下がりやすい状況となります。
逆に、失業率が下がってくれば、その国の経済は安定してきているということになるので、相場も上がりやすい状況となります。
■貿易収支
貿易収支とは、「輸出額−輸入額」で算出される、他国と貿易を行なった結果の収支を表す数値です。
輸出額が輸入額を上回れば「貿易黒字」、逆に輸入額が輸出額を上回れば「貿易赤字」という状態になります。
読んで字のごとく、「貿易赤字」はその国によって良くない状態。
当然相場にも悪影響を与えます。
よって、貿易赤字が増えてきた国の相場は、下がりやすい状態にあると言えます。
逆に、貿易黒字が増えてきた国の相場は、上がりやすい状態にあると言えます。